現代短歌社

故郷喪失

吉田信雄

故郷喪失

序文=實藤恒子 文庫版解説=高木佳子

福島第一原発からわずか一・五キロの地に著者の家はあった。
四世代で暮らした平穏な日々を打ち砕かれ、高齢の両親を伴い、
故郷を逐われた著者の第一歌集を文庫化。

  • ふるさとを帰還困難区域などと軽く言ひたり原発相は
  • われを見て逃ぐるもあれば寄るもあり線量高き庭に野良猫
  • 夥しき原発の本売られをりああ何事も商ひになる
  • 定価:880円(税込)
  • 判型:文庫判
  • 頁数:118頁
  • ISBN978-4-86534-312-0
  • 初版;2020年3月11日
  • 発行:現代短歌社

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