思郷
吉田信雄
四世代で暮らした平穏な日々が、原発禍によって、一瞬にして打ち砕かれる。
ゆえなく故郷を逐われた者は、ただただ故郷への思いをつのらせるほかなかった——。
為政者よ、電力会社よ、聞け、この声を。その何首かを諳んじて、人に伝えよ。
- 震災前は大家族でした いまさらに言へど詮無し二人となりぬ
- 頭から靴の先まで覆はれて忿【いか】りはめぐる防護服のなか
- 泡立草は丈高く生ふ原発の地を常闇【とこやみ】に閉ざさむとして
- 定価:2,750円(税込)
- 判型:四六判
- 頁数:222頁
- ISBN:978-4-86534-309-0
- 初版:2019年10月29日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院
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