塩の行進
春日いづみ
戦後に生まれ、さまざまなものが築かれる様ばかり見てきた私に、いま、ひとつひとつ何かが壊れてゆく音が聞こえます。時折浮かび上がったのは、いつか見たマハトマ・ガンジーの細い脛と眼鏡の奥の柔和な眸でした。海岸まで歩き塩を作った非暴力による非服従運動。ふと心に灯るものがあり、希望を込めて歌集の題名といたしました。(「あとがき」より)
- 試写室に小さき連帯生(あ)れしかな席立つわれらに目力の湧く
- たはやすくガンジーの手に拾はれしひたに輝く塩を思へり
- エルサレムに求めし木の実のロザリオの渦巻きてをり抽斗の隅
- 定価:2,970円(税込)
- 判型:四六判ハードカバー
- 頁数:188頁
- ISBN:978-4-86534-239-0
- 初版:2018年8月27日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院(gift10叢書第13篇)
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