温泉
山下翔
第63回(平成31年度)現代歌人協会賞
第44回(平成31年度)現代歌人集会賞
つぶやくような言葉の一つ一つが、三十一音という歌の詩形に収まっていくようだ。山下さんは生来の豊かな感性を秘めているが、感性だけでは佳い作品は生まれない。(略)二十代ということを考えれば、華やかな世界に憧れるのはよい。しかし、歌を華やかにする必要はない。いぶし銀のよさという言葉もあるではないか。山下さんには、相応しい世界であると勝手に思っている。(外塚喬「栞」より)
- 店灯りのやうに色づく枇杷の実の、ここも誰かのふるさとである
- 草食んでぢつとしてゐる夜の猫とほいなあ いろんなところが遠い
- ほむら立つ山に出湯のあることをあたりまへにはあらず家族は
- 定価:2,500円(税別)
- 判型:A5判変型ハードカバー
- 頁数:216頁
- ISBN:978-4-86534-237-6
- 初版:2018年8月8日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院(gift10叢書第11篇)
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