ランプの精
栗木京子
第60回(平成31年度)毎日芸術賞
第11回(平成31年度)小野市詩歌文学賞
私にとって歌を詠むということは、遠いどこかからこのランプの精を呼び寄せることなのではないか。子供っぽいと笑われそうですが、そんな気がしています。ランプの精が差し出すのは恋ごころだけに限らず、驚きや寂しさや嘆きやなつかしさなど、とりどりの表情をもつ感情です。(「あとがき」より)
- 半身をけむりのやうになびかせて秋の夜ランプの精出(い)で来ずや
- 筋書きの濃きミステリを読みさして駱駝のまつげふと思ひたり
- 眠られぬ夜に想ひをり鰭の下に串を打たるる感覚などを
- 定価:2,970円(税込)
- 判型:四六判ハードカバー
- 頁数:192頁
- ISBN:978-4-86534-231-4
- 初版:2018年7月23日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院(gift10叢書第10篇)
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