空に響る樹々
秋山佐和子
子どもに対しての透明な母性と夫に対するときの官能性、両者がいかにも純真に発露する作者像は、作者本来の素直さと優しさ、恵まれて安定した生活の実感に裏打ちされて、ゆったりとした説得力をもっている。(米川千嘉子「解説」より)
- 幹を抱くふたり子の指届くとき銀杏ひときは明るく燃ゆる
- アスファルト焼けつくハーレム犬の背に老婆のろのろ水流しやる
- ビルは垂直 湖(うみ)は水平 原初よりをみなは男をまろやかに抱き
- 定価:667円(税別)
- 判型:文庫版ソフトカバー
- 頁数:116頁
- ISBN:978-4-906846-59-7
- 初版:2013年5月6日
- 発行:現代短歌社
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