レプリカの鯨
野上 卓
第15回(平成30年度)筑紫歌壇賞
友情は具体的なる行為にて佐々木主浩法廷に立つ
これは清原の覚醒剤事件の歌である。かつての仲間、チームメイトの誰もが尻込みして法廷に出るのを避けた。大魔神佐々木主浩だけが法廷に出て証言した。友情は具体的な行為を伴うものでなければならぬ、という主張が強い。強くて、説得力がある。いい歌だ。小池光(「栞」より)
- ゴンドラに窓拭く男と目の合いぬ退職届に印を押すとき
- 大学の解体などを唱えしが OB会で校歌うたえり
- きな臭さ漏らさぬように雨の朝ラップされたる朝刊がくる
- 定価:2,750円(税込)
- 判型:四六判ハードカバー
- 頁数:233頁
- ISBN:978-4-86534-217-8
- 初版:2017年9月23日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院
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