淡黄
山中律雄
第50回日本歌人クラブ賞
若き日に、川島喜代詩の添削を受け、「没すべき細部」などの骨法を学んだ著者。
佐藤佐太郎から川島喜代詩へと続くうたの流れに、おのれを濯ぎながら、到り着いた境地がここにある。
病を得て生死と向き合った圧巻の連作を収める第五歌集。
- 海上に雲去りゆきてはつ夏の風吹く街は空軽くなる
- 墨染めの僧衣まとひて乗るバスのわれの傍へに人は座らず
- 追熟を待てと言はれしマンゴーをその日に食ひてほぼ無駄にする
- 死者生者けぢめなくして暁の夢に睦みて言葉をかはす
- 満開とおもひて桜あふぎしが二日経てけふかがやきを増す
- 定価:3,300円(税込)
- 判型:四六判ハードカバー
- 頁数:198頁
- ISBN:978-4-86534-401-1
- 初版:2022年9月17日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院(gift10叢書第47篇)
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