靴紐の蝶
畑中秀一
第9回現代短歌社賞佳作の著者の第一歌集。
「脳裏に浮かび上がってくるのは、生身の作者の姿というよりは、ビジネスマンの一つの典型というべき某氏である。著者は題材を取捨し、一個人としての自分ではなく、自分を通してビジネスマンの典型的な人物像を浮かび上がらせようとしている。」安田純生
- 朝とらえ夜とき放つ靴紐の二匹の黒き蝶を飼う日々
- 半玉のキャベツを買いぬこの街の誰かと今宵分け合いたくて
- 我もまたその一人にて地下鉄の二分遅れに腕時計見る
- 肉じゃがの名前に入れてもらえない玉ねぎが好き 私のようで
- 母逝きしのちの五月もアマゾンの母の日ギフトの案内は来ぬ
- 定価:2,750円(税込)
- 判型:四六判ソフトカバー
- 頁数:160頁
- ISBN:978-4-86534-403-5
- 初版:2022年8月30日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院
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