炎涼の星 夕鮎
上野久雄
近藤芳美の指導を受け、「未来」創刊に参加、「無頼めいたかげりと途方もないやさしさ」(岡井隆)に充ちた魅力的な作品を数多く残した上野久雄。「みぎわ」誌創刊40周年を記念して第一歌集『炎涼の星』、第二歌集『夕鮎』を一冊に収め、文庫として復刊。
序=河野小百合 解説=吉川宏志
- 階段を拭く吾の手を跨ぎゆくわが顧客銀行員御一行様
- 珈琲よもっと脹めさびしかる店主の注ぐ熱き湯浴びて 『炎涼の星』
- 隣室の深夜の音は手のひらに果物をのせて洗えるならん
- シクラメン選りいる妻をデパートに見て年の瀬の街にまぎるる 『夕鮎』
- 定価:1,320円(税込)
- 判型:文庫判
- 頁数:274頁
- ISBN:978-4-86534-404-2
- 初版:2022年7月25日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院
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