縄文の歌人
吉田直久
華々しく変貌して止むことのない現代短歌の行く末を、「国民文学」の新リーダー吉田直久が、縄文回帰の知の眼光でしっかりと見据えて詠った待望の第一歌集である。
御供平佶
- 人そして音も行き交ふ渋谷駅立ち尽くす吾もスクランブルの中
- 春の小川とかつて呼びたる足元の奈落を走る川よ応へよ
- 隣室の鈍き笑ひのしばしありてドア閉まる音哀しみを持つ
- 土偶かなし文字持たぬ世の縄文の歌人の心ふとも思へば
- 微睡みに夏の記憶の浮かび来て時間の海に船を出す夜
- 定価:2,970円(税込)
- 判型:四六判ハードカバー
- 頁数:178頁
- ISBN:978-4-86534-395-3
- 初版:2022年7月27日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院(gift10叢書第45篇)
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