かなかなしぐれ

木畑紀子

夏生まれの私は、澄んだかなかなの声を聞いていると心が洗われ生き返るような気がします。七十代のこれから、かなかなの声に共振するような歌が作れたらという願いを込めました。
「あとがき」より

• くちなしの花のうへ這ふ黒蟻の愉楽にとほくひとの世はあり
• つなぐ手をふりはらふ意志二歳児にあり戦争はとはに拒めよ
• 夏こだち影濃き下で息をつきかなかなしぐれに身をぬらしけり

• 2,970円（税込）
• 判型：四六判ハードカバー
• 頁数：196頁
• ISBN：978-4-86534-256-7
• 初版：2019年7月26日
• 発行：現代短歌社
• 発売：三本木書院（gift10叢書第17篇）

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