朝の歌(マチナータ)
三枝浩樹
即物性と抽象性、この二本の糸の織りなす緊張関係のあわいにこそ詩的世界の豊饒性は生まれうる。そのみずみずしい手ざわりと抽象する鋭さに向かって、わが歌の翼ははばたくのだ。(三枝浩樹「〈朝の歌〉覚書」より)
- 〈少年〉の声に呼ばれてめくりゆく古きノートのなかの夕焼け
- 一歩踏み出せばくらき想念の海ありて暗涙のごとしも
- 信仰の樹林へ歩みそむる頃眼は痛ましきまで何も視ず
- 定価:667円(税別)
- 判型:文庫版ソフトカバー
- 頁数:121頁
- ISBN:978-4-906846-74-0
- 初版:2013年6月27日
- 発行:現代短歌社
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