やはらかい水
谷とも子
肥大化する都市によって自然から分断されるひとびと。短歌はもはや自然詠の魅力を忘れたかのようだ。大都市圏で生活しながら、週末は山ふかく入る著者が自然と人間の新たな関係性を切り結ぶ清新な第一歌集。
- やはらかい水を降ろしてまづ春は山毛欅の林のわたしを濡らす
- 山蕗のまだやはいうちを摘みとつてうれしいこんなに指がよごれて
- こんなにも生きたかつたのか直瀑の水の重さに逆らひながら
- 定価:2,750円(税込)
- 判型:四六判ソフトカバー
- 頁数:160頁
- ISBN:978-4-86534-214-7
- 初版:2017年8月26日
- 発行:現代短歌社
- 発売:三本木書院
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